かなり以前になりますが、TV番組で「錆びない、はんだ」を開発したスーパーベンチャーの物語が紹介されました。

国内に需要を求めましたが、どこも相手にしてくれません。

社長がある日、新聞を捲りながら突然、思いつきます。
時は、ロッキード事件の最中でした。

「航空機に使われるかも知れない!」

英語の達者でない社員たちが、ロスアンゼルスに派遣されます。
空港に降り立ち、タクシーを拾い、ただ一言、” Lockheed, please!”
ロッキード社に着くと、受付窓口に向かい、アポイントなしで担当者との面談を求めます。 

しばらくすると、二人のスタッフが現れたので、たどたどしい英語で必死に説明します。
二人は、それには取り合わず、持参された「錆びない/はんだ」の現物を見つめて、こう言います。「これを置いていけ。検討するから、2週間経ったら、また来い」

2週間後、再訪すると、打って変わって熱心な口調で語りかけられますが、英語が判りません。業を煮やしたロッキードのスタッフが、”This is very good!”と叫んで、購買契約が成立します。

その後、国内メーカーからも購入希望を受け、会社は大きく発展していきます。1982年には、NASAのスペースシャトルの機体に、この「錆びない/はんだ」が採用されます。

このエピソードで感銘を受けるのは、開発努力もさることながら、ロッキード社スタッフが、自ら玉石混淆を見抜こうという姿勢と、卓越した鑑識眼です。

ファルマシュプールがアピールするのは、臨床試験の実績で培ったノウハウという、無形の“ブランド”です。形ある、新たな実績作りを目指し、猛暑に向かいます。