♪ たなばた祭りの 一番町で ふとゆきあって 目と目があった
ゆかた姿の すてきなあなた ささやきたいな 仙台の人
       (ふりむかないで / ハニーナイツ)

“青森ねぶた祭り”、“秋田の竿燈まつり”、そして、“仙台七夕まつり”は東北三大祭りとして、観光ブランドを成しています。

ここで取り上げたいことは、地元の人は必ずしも祭りに出かけるとは限らないという事実です。仙台七夕まつりも大学1年目は観るのですが、その後は冷やかになりがちです。

あるとき、下宿仲間で“仙台七夕まつり談義”になりました。「あれはただ眺めるだけで面白くもないし、ねぶたのようにハネるわけでもなければ、竿燈のような技があるわけではない」などと、みんなして扱き下ろした最中でした。

ひとりがおそるおそる、口を切りました。
「そうかなあ、俺は・・・あんな綺麗なものを生まれてから観たことはなかったけんど・・・」

ちなみに福島県白河市の出身です。ピュアなこの言葉は、皆の心にぐっさり突き刺さりました。

話変わって、その後、遂に東北三大祭りを極めるべく、やはり秋田県(本庄市)出身の下宿仲間の誘いで、竿燈まつりツアーに参加しました。

竿燈祭り

昼過ぎには立派なお屋敷に着いて歓待を受け、夕方には旬の肴をつまみながら、ビールを飲み出し、大いにくつろぎました・・・いや、くつろぎ過ぎたのです。

夜になっていざ出かけようという時、「あれは腰などに提灯のついた棒を載せるだけで、わざわざ観るほどのものではない」という、地元勢の声が盛り上がりました。
結局、安易に多数決に押され、麻雀で一晩を徒に過ごしてしまったのです。

毎年、この季節になると、未だ観ぬ“竿燈まつり”がニュースで報じられます。

  夏の夜空、幻想的に…「秋田竿燈まつり」開幕

やりたい仕事はやっておこう、会いたい人とは会っておこう、飲みたい酒は飲んでおこう・・・そういう気持ちが湧いて来ます。