昨年12月に、薬学部4年生を対象とした講義を依頼され、久しぶりに若い方々を対象に話をしました。
テーマは「医薬品開発における臨床試験の役割」。熱心に聴講して頂きました。
講義後のQ&Aで、ファシリテータ役の学生さんから、「ファルマシュプール」という社名の由来を訊かれました。

この答えは、このHPの会社概要に記載されています。


「尊敬すべきドイツ語の教授」とは、教養部時代、薫陶を受けた松山武夫先生です。
冒頭に掲げたのは、松山先生は自ら執筆された、初心者向けの教科書です。先生は多くの例文を、ご自身が探索された文豪の作品や科学者の評論から、丁寧に引用されておられました。
このページにも、ゲーテ、ニーチェ、カロッサなどの文章が見受けられます。

医学部時代を振り返ると、おそらく最もよく授業をさぼった学生の一人でしたが、このドイツ語の授業だけはかかさず聴講しました。

当時、北仙台駅のひとつ手前のバス停から川内キャンパスまで通学していましたが、先生は始発の北仙台駅から乗られて、いつも乗降口付近の席に腰かけておられ、いつしか、親しく声をかけて頂くようになりました。

ある日、挨拶を交わし、しばらくは何気ない雑談が続いていましたが、突然、「長谷川君、若い時は、池の傍に立ったら石を投げてしまう、それでいいんだよ」と諭されました。青春の千路に乱れていた自分の心を看破した、お言葉でした。

小さくまとまるな、思い切って向かっていきなさい、今にして思えば、こうして起業したことへのエールとして心に響いてきます。


時は、1972年、吉田拓郎の『旅の宿』がヒットして、空前のフォークソング・ブームが幕を切って下ろされます。自分にとって更に重要なことは、この年、生涯の友とも言える ”酒” と出会ったことでした。

ファルマシュプールは今、漸く、ニッチな領域でかけがえのないシュプールを描こうとしています。良い連携を深め、新たな出会いを楽しみに、着実に歩を進めながら、ときに、皆様と一献を酌み交わしていきたいと願っています。